JCB、JP GAMES、富士通の3社は2022年8月23日、メタバースにおけるデータ権利管理のモデルに関する共同プロジェクトを実施すると発表した。期間は1年で、実証環境においてモデルが問題なく稼働するか検証する。
富士通はデジタル署名技術「ハッシュチェーン型集約署名」などを提供する。同技術は、データの取引に際して複数のデジタル署名の正当性と順番を担保する。例えば親の署名なしでは未成年者の契約ができないよう設定できる。JCBとJP GAMESはメタバース空間構築キット「PEGASUS WORLD KIT」を提供する。
JCBは2021年度から本格的にデジタルコンテンツなどの権利管理に関するサービスモデルの検討をしてきたが、JCBとJP GAMESが提供するPEGASUS WORLD KIT内での権利管理と親和性が高いことが確認できた。JCBと富士通は以前からデジタルアイデンティティー分野で協業しており、富士通のハッシュチェーン型集約署名を適用することで実現可能性が高まると考え、3社で実証実験を実施することにした。
今後については「JP GAMESが開発するコンソールゲームで活用する予定」(富士通)としている。