シャープは2022年8月29日、ベトナムのホーチミン市にITシステムの開発やサポート業務を担う新拠点「ITSベトナム」を開設し8月上旬から本格的な稼働を始めたと発表した。オフショア拠点として活用し、ITシステム内製化の取り組みを強化する。

 シャープやグループ各社で利用するERP(基幹業務システム)関連の業務アプリケーション開発やサポート業務の一部を日本から移管する。現在ITSベトナムで勤務するのは十数人程度で、今後数年間で数十人規模まで増やす計画だ。人材育成や体制強化を図り、順次ITSベトナムの業務範囲を拡大する。

 シャープはベトナムがデジタル産業の育成やIT教育を国策として多くのIT人材を輩出していることや、日本語話者が多く日本との時差も2時間と小さいことからオフショア拠点の設置先に選んだ。