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 NECソリューションイノベータ(東京・江東)は、作業現場で撮影した動画・静止画を人工知能(AI)でリアルタイムに解析し、品質や進捗状況を可視化するサービス「NEC AI・画像活用見える化サービス」の新機能として、学習用画像の収集と良/不良のラベル付け作業を支援する「AI判定画像出力機能」の提供を開始した(図1)。先行納品した食品製造現場では、ラベル付けするアノテーション作業にかかる時間を3分の1に短縮できた。

図1 新機能によるアノテーション作業の負荷軽減のイメージ
図1 新機能によるアノテーション作業の負荷軽減のイメージ
(出所:NECソリューションイノベータ)
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* NECソリューションイノベータのニュースリリース: https://www.nec-solutioninnovators.co.jp/press/20220830/index.html

 新機能では、メニュー画面で項目を選択してボタンをクリックすると、AIによる判定が済んだ画像と判定結果のデータから、良/不良ラベルを付与したアノテーション済みのデータを自動で生成する(図2)。このデータは、そのまま教師データとしての利用が可能。Pascal VOC形式のxmlファイルで出力されるので、判定結果を必要に応じて補正できる。新機能の導入により、対象物の撮影からAI判定、判定結果に基づく画像へのラベル付与、アノテーション済みの教師データの出力までの自動化が可能になる。

図2 従来の画像イメージ(左)と良/不良ラベルを付与した画像イメージ(右)
図2 従来の画像イメージ(左)と良/不良ラベルを付与した画像イメージ(右)
(出所:NECソリューションイノベータ)
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 同社は、2017年からNEC AI・画像活用見える化サービスを利用している食品会社の極洋(東京・港)と極洋食品(宮城県塩釜市)に新機能を先行納入し、エビフリッターの製造ラインで効果を検証した。その結果、6000尾のエビが写る200枚の画像にかけるアノテーション作業を、従来の60時間から20時間へ短縮できた。AIの判定精度も向上したという。

 エビのように大きさ・形に個体差のある材料を扱う場合、AIによる不良品判定の精度を高めるには、大量の教師データを作成し、継続的に精度向上を図らなければならない。そのため従来、教師データの準備や、1件ずつ手作業でラベル付けするアノテーション作業が現場担当者の負担になっていたという。

 新機能の利用料は、月額19万8000円(税別)から。別途、導入費やハードウエア費がかかる。NECソリューションイノベータは、今後3年間で30社への導入を目指す。