日本電産子会社の日本電産トーソク(神奈川県座間市)は、車載向け電動オイルポンプの第2世代品を開発した。体積と質量を前世代品から半減し、同クラスの製品としては「世界最軽量クラス」(同社)という。2023年4月に中国で量産を始め、欧米や日本など、世界で販売する。
前世代品の開発で得た知見を生かし、競合を上回るコスト競争力を実現したとしている。中国を中心に電動オイルポンプは低価格化が進んでいるが、新製品はすでに同国や欧米で引き合いがあるという。
電動オイルポンプは、主に電動車両の駆動用モーターの冷却用オイルを送り出すのに使う。前世代品は、日本電産が量産する電動アクスル「E-Axle(イーアクスル)」(駆動用モーターとインバーター、ギアボックスを一体化した電動駆動システム)に搭載されている。
ガソリン車においても、アイドリングストップ車の普及で、エンジンの停止時にCVT(無段変速機)やAT(自動変速機)に潤滑油を供給する目的で採用が進んでいるという。