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 日本郵船と日本シップヤード(東京・千代田)、日本海事協会、IHIの4者は、アンモニアの貯蔵・再ガス化設備を搭載した「はしけ(バージ)」の共同研究開発契約を締結した。陸上設備の代替として電力会社などに採用を働きかける。

日本郵船のニュースリリース1

4者が研究開発に取り組むのは、A-FSRB(Ammonia Floating Storage and Regasification Barge、浮体式アンモニア貯蔵・再ガス化設備搭載バージ)と呼ばれるもの。産地から液体として輸送されたアンモニアを洋上で受け入れて貯蔵し、需要に応じて再ガス化した上で陸上のパイプラインへ送る。同様の機能を持つ陸上設備と比較して、低コストかつ短期間で導入できるという。

 アンモニアは燃焼しても二酸化炭素が発生しないため、地球温暖化対策に貢献する次世代燃料としての期待が高まっており、国内電力各社が石炭火力発電所でアンモニアを混焼させる技術の開発を進めている。A-FSRBの実用化により、火力発電所などにアンモニアを安定供給することを目指す。

 日本郵船とジャパン マリンユナイテッド(日本シップヤードに49%出資)、日本海事協会の3者は、2020年8月にA-FSRBの共同開発を開始した。今後、アンモニアの需要拡大が見込まれることから、アンモニア関連機器メーカーであるIHIを加えて新たに共同研究開発契約を締結した。

日本郵船のニュースリリース2
A-FSRBの外観イメージ(出所:日本郵船)
A-FSRBの外観イメージ(出所:日本郵船)
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