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 フランスSaint-Gobain(サンゴバン)は「第1回オートモーティブワールド 秋」(2022年8月31日~9月2日、幕張メッセ)において、滑り軸受である「SPRINGLIDE(スプリングライド)」を展示した。スプリングライドは、同社のばね技術とPTFE(フッ素樹脂)技術を融合して開発。ばねの公差・ミスアライメント吸収機能とPTFEの高摺動性能により、低摩擦とガタつき・ノイズの低減を両立する。

様々な形状のスプリングライド
様々な形状のスプリングライド
顧客の要求事項に合わせて任意の形状に成形できる。(写真:サンゴバン)
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 スプリングライドは材料の滑りを利用して動くが、そこにPTFEを使用したのが特徴だ。PTFEがスムーズで安定した摺動性能をもたらすという。

 部品の熱膨張などによる空間の変化は、ばねが吸収し、摺動性の変化を抑制できる。したがって、アルミと鉄など異種素材の組み合わせでも摺動性が安定する。一般的なダンパーやトルクリミッター機構とは異なり、多数の構成部品を必要としないため、軽量・小型なユニット設計も可能だ。

 特に期待されているのは車内の可動機構への採用だ。今後パワートレーンの電動化で車内が静かになれば、内燃機関車では気づかなかった可動機構のガタつきやノイズが気になるケースが増える。そこで電動化が進むとともに「スプリングライドの需要が高まるだろう」とサンゴバン日本法人機能樹脂事業部の片木悠佑氏は予測する。

 すでに欧州の自動車メーカーのシート調整機構に採用され、量産が始まっている。滑りにグリースを使っていないため「シートの組み立て作業時にグリースがファブリック素材につく心配がない」(片木氏)という。