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 電動車椅子を開発するスタートアップのWHILLは2022年9月13日、自動車免許を返納したシニア世代の新たな「足」となることを目指す、歩道を走れるスクーター「WHILL Model S」の先行受注を開始したと発表した。販売価格は21万8000円(非課税)である。

WHILL代表取締役社長CEOの杉江理氏と歩道を走れるスクーター「WHILL Model S」
WHILL代表取締役社長CEOの杉江理氏と歩道を走れるスクーター「WHILL Model S」
(写真:日経クロステック)

 国内に住む65歳以上のシニア世代の3人に1人、実に約1000万人は歩きづらさを感じているという。一方で、近年、自動車運転免許を返納するシニアは年間60万人前後もいて、車の代わりとなる移動手段の確保に困っている人が増えている。

運転免許を返納するシニアは年間60万人前後で推移
運転免許を返納するシニアは年間60万人前後で推移
(出所:WHILL)

 代替の移動手段として電動アシスト自転車や「シニアカー」と呼ばれる類似の電動スクーターがあるが、前者は体力的な問題、後者は見た目の問題などから敬遠されることも多いという。

 Model Sはこうした潜在ニーズを拾うべく開発された。特徴は、スクーター型なので自転車と比べてバランスが取りやすく、シニアカーと比べるとデザインがシンプルで、車のように操作するインターフェースにも特徴がある。シニアカーの平均価格は35万円前後なので、価格競争力も高いとしている。

 これまで同社の電動車椅子は100mの距離までは歩ける人を対象にしていたが、Model Sは500mまで歩ける人にターゲットを広げた。そのために、電動車椅子よりも走行性能を高めた。具体的には、走行可能距離は33kmで、乗り越えられる段差の高さは7.5cm、登坂能力は10度である。最高速度は前進時が時速6km、後進時が時速2kmである。最小回転半径は148cm。

サイズは全長119cm×全幅55.3cm×全高92cmとコンパクト。重さはバッテリー込みで63kg。WHILLは「Model Sで、これまでメインターゲットだった100m以内は歩ける500万人に加えて、500m以内まで歩ける700万人もターゲットにしたい」としており、よりアクティブな層まで市場を広げることを目指している
サイズは全長119cm×全幅55.3cm×全高92cmとコンパクト。重さはバッテリー込みで63kg。WHILLは「Model Sで、これまでメインターゲットだった100m以内は歩ける500万人に加えて、500m以内まで歩ける700万人もターゲットにしたい」としており、よりアクティブな層まで市場を広げることを目指している
(写真:日経クロステック)