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 DeepEyeVision(ディープアイビジョン、栃木県下野市)は、糖尿病による失明の前兆となる網膜血液循環異常を人工知能(AI)で検知する検査手法の開発を進める。失明する患者を減らすための低負荷の簡易検査手法として、医療現場への普及を図る。

DeepEyeVisionのプレスリリース

 同社は自治医科大学発のベンチャーで、眼科向けに画像診断支援AIの開発や遠隔読影サービスの提供を手掛ける。今回、AIによる画像診断技術を生かして眼底カメラで撮影した写真をAIで分析し、血液循環異常を検知する読影支援プログラムを開発した。この取り組みは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の2022年度「研究開発型スタートアップ支援事業/シード期の研究開発型スタートアップに対する事業化支援」に採択された。

 現在、網膜血液循環異常の診断においては、蛍光造影剤を使った検査が行われている。この検査では、まれに造影剤が体質に合わずアレルギーを起こすことがあり、副作用に備えて適切な処置を行える体制を整備しておく必要がある。

糖尿病による失明の前兆である血液循環異常を検知するイメージ(出所:DeepEyeVision)
糖尿病による失明の前兆である血液循環異常を検知するイメージ(出所:DeepEyeVision)
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