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 米Arasと英AVEVA Solutionsは2022年9月14日(英国時間)、英AVEVAがプロセス産業向けデータ管理ツールの基盤システムとして、ArasのPLM(製品ライフサイクル管理)ツール「Aras Innovator」を採用する内容の提携に合意した。日本でもそれぞれの日本法人が発表した。Aras Innovatorはもともと自動車、家電、航空宇宙、産業機械といったディスクリート系製造業での利用が多く、AVEVAはAras Innovatorの基本機能を利用して、プロセス産業向けのデータ管理機能を開発していくとみられる。

 Arasによれば、プロセス産業向けのデータ管理専業ベンダーとしてAVEVAは独特で競合があまり存在しない。プロセス産業の企業はデータ管理のツールとしてERP(統合基幹業務システム)を拡張したシステムや、自社開発システムを利用する場合も多いという。Aras CEO(最高経営責任者)のロッキー・マーチン(Roque Martin)氏は「Aras Innovatorには要求仕様管理、技術文書管理、CADデータ管理、設計変更管理、複数文書間のトレーサビリティーを伴った管理などの機能がある。これらはPLMツールの機能として典型的なものだが、プロセス産業向けに適用するのは割とユニークな取り組みだと思う」と話す。

米Aras CEOのロッキー・マーチン氏
米Aras CEOのロッキー・マーチン氏
2022年9月第2週に来日した。(写真:日経クロステック)
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 Aras Innovatorにはローコードの開発ツールがあり、データベースで管理するデータについて項目の追加や変更、すなわち内部のリレーショナル型データベースの表形式の変更が容易という特徴を持つ。この開発ツールで開発したアプリケーションはAras Innovator本体のバージョンアップの影響を極力受けないようになっており、アプリケーションの存在がバージョンアップの妨げになるのを防いでいるという。この枠組みをAVEVAも利用するとみられる。