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 日清紡マイクロデバイスは、2セル直列のLiイオン2次電池やLiポリマー2次電池に向けた保護IC(図1)の新製品を発売した ニュースリリース 。応用先は、スマートフォンや美容健康器具、仮想現実(VR)/拡張現実(AR)端末、電子玩具、電動アシスト自転車、小型電動工具、コードレス掃除機(クリーナー)などである。

図1 2セル直列のLiイオン2次電池に向けた保護IC
図1 2セル直列のLiイオン2次電池に向けた保護IC
(出所:日清紡マイクロデバイス)
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 新製品の特徴は、過充電と過放電、放電過電流の検出誤差が小さいことである。「いずれも2セル直列のLiイオン2次電池向け保護ICでは業界で最も小さい」(同社)。過充電の検出誤差は±15mV。同社従来品や競合他社品に比べて25%小さくした。過放電の検出誤差は±35mVであり、同社従来品や競合他社品よりも30%小さい。このため、「新製品をスマホなどに搭載すれば、安全性を高められると共に電池駆動時間を延ばせる」(同社)。

 放電過電流は、外付けの電流検出抵抗で電圧降下分に変換して検出する。IC内部のFETで検出するタイプではない。放電過電流を検出する際のしきい値は2つ用意している。「安全性を高めるため2つのしきい値を使った放電過電流検出機能を求めるユーザーが多い。今回の新製品は、その要望に応えた」(同社)という。ユーザーは製品を購入する際に、2つのしきい値をそれぞれ指定する。

 低い方のしきい値はVDET31で、指定可能な電圧範囲は0.003〜0.030V。もう1つの高い方のしきい値はVDET32で、指定可能な電圧範囲は0.010〜0.090Vである。通常、放電過電流はしきい値が低いVDET31で検出する。VDET31の検出遅延時間(tVDET31)は比較的長い。異常な状態が確定するまでの時間を考慮したためという。このため、VDET31を大幅に超える放電過電流が発生した場合に、それをすぐには検出できない。そこで、その場合はしきい値が高いVDET32で放電過電流を検出する。VDET32の検出遅延時間(tVDET32)は短く、すぐに検出できる。VDET31からVDET32への移行は自動的に行われる。

 VDET31の検出誤差は±1mVである。VDET32の検出誤差はしきい値が0.010〜0.040Vの範囲で±2mV、0.040〜0.050Vの範囲で±5%、0.050〜0.090Vの範囲で±2.5mVである。同社によると、「VDET31での検出誤差は競合他社品と同等。VDET32での検出誤差は競合他社品に比べて30%低減した」という。

 新製品の名称は「NB7200シリーズ」。パッケージは、外形寸法が1.6mm×1.6mm×0.4mmの8端子DFN。動作温度範囲は−40〜+85℃。新製品の主な仕様は下表の通り(図2)。新製品はすでに量産を始めている。量産規模は月産1000万個。1000個購入時のサンプル品の参考単価は110円(税込み)である。

図2 新製品の主な仕様
図2 新製品の主な仕様
(出所:日清紡マイクロデバイス)
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