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 中国ZTEと中国China Mobile Research Institute(中国移動通信研究院)は2022年9月9日(現地時間)、RIS(Reconfigurable Intelligent metaSurface、電気的に位相を切り替える素子を配列し、反射方向を自在に変更できる反射板)と5G基地局が協調してビームフォーミングを行う動的RISの検証実験を行ったと発表した。カバレッジを大幅に改善するほか、移動中のユーザーに対しても途切れのない接続性を提供することが確認できたとしている。

(画像:ZTE)
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関連ニュースリリース: China Mobile Research Institute and ZTE Accomplish Industry's First Prototype Verification of Dynamic Reconfigurable Intelligent metaSurface (RIS) Technology

 両社は2021年より静的RISの検証を開始。5Gの電波が届きにくい固定地点でのカバレッジ改善を確認したが、ビームの方向調整ができない、技術展開が難しいという課題があった。そこで、5G基地局から無線インターフェースを介してRISにビームIDなどの情報を送信し、RISがビームを動的に選択、切り替え、走査、追跡を行う動的RISを開発。今回、実験室内、およびフィールドでの検証を行った。

 実験室での検証では、3カ所のテスト地点にて、RISなしと動的RIS配備時のカバレッジと通信速度を確認。動的RISでは信号強度が最大27dB、通信速度も最大5.4倍改善することを確認した。さらに、移動中のユーザーを正確に追跡し、安定した信号強度と通信速度を保つことも確認できたという。

 上海で行われたフィールド試験でも、信号強度最大23dB、通信速度最大5倍の改善が見られたとしている。

 ZTEとChina Mobileは同日、インテントドリブン(意図駆動型)のネットワークサービス商用化に向けた検証実験を実施したと発表した。

(画像:ZTE)
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関連ニュースリリース: China Mobile and ZTE complete industry's first commercial verification of intent-driven hierarchical service assurance based on radio composer

 インテントドリブンのネットワークでは、ネットワークの運用管理にAIを活用することで、目的に応じた応答性や通信速度、サービス保証を実現し、運用管理の高度化、自動化を可能にする。

 今回、両社は中国福建省にて、自律型インテリジェントネットワーク実現に向けた戦略的提携を開始し、検証実験を実施。インテントドリブンネットワークの商用化に向けた取り組みを進めていく。将来的には、さまざまな業界パートナーと連携し、7000超のアプリケーションに対応可能なネットワークの運用保守をサポートするシステムを構築するとしている。