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 豊田自動織機は2022年9月、新型の燃料電池(FC)フォークリフトを発売した。現行車から燃料電池システムを改良しコストを削減させ、車両価格を30%低減したことが特徴だ。FCセルは2020年に発売したトヨタ自動車の燃料電池車(FCV)2代目「MIRAI(ミライ)」のものを使用している。

新型FCフォークリフト
新型FCフォークリフト
導入には燃料となる水素の確保とインフラの整備が必要となる(写真:日経クロステック)
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 現行車は2016年に発売した。初代ミライのFCセルを82枚使用して、システム電圧の48Vを生成していた。一方で新型は、より高効率の2代目ミライのFCセルを使用したことでセル枚数を58枚に抑えながらも現行車と同等の出力を実現した。加えて、DC-DCコンバーターや水素循環ポンプなど、これまで同社が開発したFCV用の部品の共用率を高めた。これらによってシステムコストを低減できたという。

 新型は、耐久性能も現行車から2倍に上げている。FCセルを格納するFCスタックは、出力の変動が大きくなるほど劣化も早くなる。そこで「出力変動を抑えるような制御システムを新たに採用することで、耐久性を高めた」(同社広報担当者)と言う。

 水素の搭載量は1.0kg、充填時間は約3分間で稼働時間は8時間としている。AC100Vのコンセントを搭載し、水素1充填あたり1kW×13時間の電力供給も可能だ。現在、通常のフォークリフトは日本で年間約5万台販売している。対してFCフォークリフトの目標台数は「まずは100台に設定している」(同社広報関係者)とした。