AI(人工知能)事業への投資を手掛けるディープコア(東京・文京)は2022年9月22日、海外進出を見据えるスタートアップ企業を支援するプログラム「KERNEL Global Startup Camp」への参加者の募集を同年9月30日から開始すると発表した(図1)。4カ月間にわたるプログラムでは事業化に向けた調査や投資家との関係づくりといったレクチャーのほか、各種の資金支援も受けられる。ビジネス習慣などの違いからつまずくことが多い海外進出をサポートし、有望なスタートアップ企業の事業展開を後押しする。
ニュースリリース DEEPCORE、海外進出を見据えるスタートアップのための アクセラレータープログラム「KERNEL Global Startup Camp」始動プログラムの対象になるのはAIやその関連技術を持ち、製品やサービスの展開に向けて評価やフィードバックを受けたいスタートアップ企業だ。技術領域は、データ解析や画像認識、音声認識、ロボティクス、IoT(インターネット・オブ・シングズ)、AR(拡張現実)/VR(仮想現実)、ブロックチェーン、3Dプリンター、量子コンピューターなど幅広い。
今回のプログラムでは、市場の調査から詳細な事業計画といったようにビジネスの段階に応じたフェーズに分けて、毎週特定のテーマのレクチャーを実施する(図2)。基本的な知識や事例を紹介し、製品やサービスの仮説検証に取り組んだうえで、資金調達のためのアウトプットにつなげる。プログラムの大半は英語で実施する。
プログラム参加者の募集期間は2022年9月30日から10月30日までで、事前説明会を9月29日と10月14日に開催する。プログラムは2022年12月から実施する予定だ。プログラムの採択時にはエクイティ投資を実施し、スタートアップ企業は500万円(海外法人は4万米ドル)の資金援助を受けて事業に専念できる。
ディープコアのアドバイザーに加えて、グローバルで活動する起業家や投資家と交流する機会があり人脈の構築に役立つという。プログラム採択後は、ディープコアの運営するファンドからの出資を受け入れることが求められる。