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 米General Motor(GM)は2022年9月19日、米大手スーパーマーケットチェーンのKroger(クローガー)が、GMの物流事業者向けサービス部門、BrightDrop(ブライトドロップ)が提供する自動配送ロボット「Trace Grocery」を導入すると発表した。

駐車場で待つ顧客に食品を配送する無人ロボット
駐車場で待つ顧客に食品を配送する無人ロボット
(写真:General Motor)
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 米国では食料品や日用雑貨のオンライン市場が急速に拡大しており、2025年には2400億ドルに達すると予想されている。また、新型コロナウイルス感染症の影響もあって自宅への配送以外に、米国で普及しているカーブサイド・ピックアップ・サービスの利用も増えている。カーブサイド・ピックアップ・サービスとは、オンラインで注文し、店舗駐車場の指定場所にクルマで行くと店員が注文品を持ってきて、その場で決済を済ませられるサービスだ。クルマから降りることなく、他人との接触を減らせる。

 BrightDropは、こうしたオンライン注文システムに対応でき、特に冷蔵・冷凍の温度管理が必要な食料品のラストマイル配送に向けた電動カートの開発を進めてきた。小売業者が必要とする効率性とコスト削減を実現しつつ、買い物客が食料品のオンラインサービスに求める利便性や柔軟性を提供できるように設計したという。自動配送装置のTrace Groceryは、設計からプロトタイプの構築、市場調査、ユーザー企業との実証プログラムなどを通じ、テストと改良を繰り返して開発したという。スーパーマーケットのクローガーは、実際にケンタッキー州での実証プログラムに参加し、顧客と従業員の満足度が著しく改善できたことからTrace Groceryの最初の顧客となった。

 Trace Groceryは、1体に9つの収納庫があり、合計で約350ポンド(約159kg)の食料品を収納できる。収納庫ごとに温度設定が可能で、通常温度、冷蔵、冷凍に分けて食料品に適した温度で配達できる。食品を入れてから最長4時間、指定温度で保管可能だという。移動速度は人が歩く速さの3mph(約4.8km/h)までで、モーターと自動ブレーキを搭載する。

 クローガーは、Trace Groceryの最初のユニットを2022年後半に受け取る。他の小売業者などが本格的にTrace Groceryを利用可能になるのは2024年からである。それまでに、クローガー独自のカスタマイズ機能を搭載する計画だという。