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 米Microchip Technology(マイクロチップ・テクノロジー)は、AUTOSAR準拠の車載マイコン「PIC32CM JH」(図1)を2022年9月15日(現地時間)に発表した 日本語版ニュースリリース 。CPUコアとして「Arm Cortex-M0+」を集積する。ドアモジュールやシートコントローラー、センサーノードなど、いわゆるボディー系の制御に向ける。AUTOSAR準拠に加えて、このクラスの車載マイコンとしては、機能安全やセキュリティーに向けた機能が豊富なことが特徴という。

図1 新製品と応用イメージ
図1 新製品と応用イメージ
(画像:Microchip Technology)
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 新製品は最大48MHz動作のCortex-M0+や最大512Kバイトのフラッシュメモリーと64KバイトのSRAMを集積する。機能安全性規格のISO 26262、IEC 61508およびIEC 60730への対応を図るため、集積したフラッシュメモリーとSRAMには確認用のエラーを印加できるECC(Error-Correction Code)機能、さらにSRAMにはMBIST(Memory Built In Self Test)機能、そしてクロックフェイル検出やシステムメモリー保護ユニット、通信インターフェースにおけるループバック機能などを備えている。同社の車載セキュリティーIC「Trust Anchor TA100 CryptoAutomotive」と組み合わせることで、サイバーセキュリティー対策が可能とする。このICは車載向けサイバーセキュリティー規格「ISO/SAE 21434」に準拠しており、ハードウエアベースのセキュアーな暗号鍵の保存などが行える。

 このほか、新製品は12ビットA-D変換器や、DMAコントローラー、モーター制御用PDEC(Positional DECoder)、ノイズ耐性と耐水性が高いというタッチコントローラー、CAN/CAN-FDインターフェース、USART/UART/SPI/I2C/RS-485/LINとして利用可能なSERCOM(Serial Communication Module)などを集積する。動作電源電圧は2.7~5.5Vである。パッケージは32/48/64/100ピンTQFPと48/64ピンVQFNを用意している。32/48/64ピンパッケージの新製品は同じピン数の同社製マイコン「SAM C21ファミリー」とピン互換性がある。

 PIC32CM JHは現在出荷中である。米国における1万個発注時の単価は2.61米ドルから。開発キットとして「PIC32CM JH01 Curiosity Pro Development Kit」(製品番号EV81X90A)を120米ドル(米国における価格)で用意している。

図2 開発キット「PIC32CM JH01 Curiosity Pro Development Kit」
図2 開発キット「PIC32CM JH01 Curiosity Pro Development Kit」
(画像:Microchip Technology)
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