トップカルチャーは2022年9月28日、同社が運営する蔦屋書店で楽天グループの共通ポイントである楽天ポイントの取り扱いを始めると発表した。同社が運営する全64店舗の蔦屋書店とTSUTAYAに楽天ポイントを順次拡大する予定だ。カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)最大のフランチャイズチェーン(FC)加盟企業であるトップカルチャーが楽天ポイントの導入を決断するのは異例だ。
楽天グループ傘下で決済関連サービスを手掛ける楽天ペイメントと共同で発表した。2022年9月29日から、同日にプレオープンする蔦屋書店佐久平店(長野県佐久市)で楽天ポイントが利用できるようになる。トップカルチャーが運営する蔦屋書店とTSUTAYAはCCCのTポイントも取り扱っており、今後は顧客が楽天ポイントとTポイントを選べる形になる。
トップカルチャーとCCCは1987年5月にFC契約を結ぶなど関係が深い。足元では動画配信サービスの拡大などに押される形で、トップカルチャーの業績は厳しい。2021年10月期の連結決算はレンタル事業からの撤退に伴う損失が響き、最終損益は約19億円の赤字だった。同社は2023年10月までにレンタル事業から撤退することを明らかにしている。
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