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 花王は2022年10月4日、健康課題の原因を正確に同定する「プレシジョン・モニタリング」を同社で初めて実用化すると発表した。皮脂に含まれるRNA(リボ核酸)や角層などを分析して肌の状態を把握する新サービスを2022年11月から始める。結果に応じて個人が必要なケアを的確に見つけられるようサポートする。

 新サービス「Skin Potential Analysis(スキンポテンシャルアナリシス)」は肌の状態を「肌のバリア機能」や「紫外線に対する感受性」といった12個の指標で解析し、結果を各年代の平均と比較して表示する。同日発表した、オンラインとオフラインでスキンケアを支援する「est Skin Athlete Gym(エスト スキンアスリートジム)」の会員向けサービスとして提供する。

Skin Potential Analysisの診断指標
Skin Potential Analysisの診断指標
(画像:花王)
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 新サービスの核となる技術が、顔の皮脂に含まれるRNAを分析する「皮脂RNAモニタリング」である。花王はAI(人工知能)開発のPreferred Networksと組み、皮脂RNAの発現パターンによる機械学習モデルの構築に取り組んでいる。2021年には両社と順天堂大学の連名で、皮脂RNAと年齢、性別からパーキンソン病を判別できるという研究結果を発表した。今回の新サービスでもそうしたAIを活用し、「肌の状態を確認するだけでなく、肌が乾燥するなどその人固有の原因を推測することが可能」(花王)という。

 新サービスでは、肌の最外層にある角層を対象とした「コルネオスペクトル解析」も実施する。同技術は角層を構成する全ての物質を分子レベルで取得し、そのデータを多変量解析することで、角層本来の機能を予測するというもの。皮脂RNAモニタリングとコルネオスペクトル解析を組み合わせた新サービスについて、花王は「花王史上最高レベルの肌解析サービス」としている。

「皮脂RNAモニタリング」と「コルネオスペクトル解析」を使ってプレシジョン・モニタリングを提供する
「皮脂RNAモニタリング」と「コルネオスペクトル解析」を使ってプレシジョン・モニタリングを提供する
(画像:花王)
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 花王はプレシジョン・モニタリングを通じて、様々な角度から的確な課題解決法を提案する「プレシジョン・ライフケア」構想を進めている。新サービスはその第1弾として美容領域で実用化された格好だ。同社は今後、ヘルスケア領域にも取り組みを広げていく考えである。