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 米SIA(Semiconductor Industry Association:米国半導体工業会)は2022年10月3日(現地時間)、同年8月の半導体世界売上高(3カ月移動平均値、以下同)が473億6000万米ドル(約6兆8460億円、1米ドル=144.55円で換算)だった(図1)と発表した ニュースリリース 。前年同月比はわずか0.1%増と、横ばいである。

図1 単月の半導体世界売上高(3カ月移動平均値)と前年同月比の推移
図1 単月の半導体世界売上高(3カ月移動平均値)と前年同月比の推移
(画像:SIAおよびWSTS(World Semiconductor Trade Statistics:世界半導体市場統計))
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 車載半導体不足に端を発して半導体市場は、少し前まで空前の活況を呈していた。実際、2021年(通年)の半導体世界売上高は前年比で26.2%も増加している。その勢いは2022年に入ってからも続き、2022年1~4月の半導体世界売上高の前年同月比伸び率は20%を超えていた。が、それ以降は坂を転げ落ちるかのように、前年同月比伸び率は低下する。5月は18%、6月は13.3%、7月には1桁台の7.3%、そして8月には横ばいの0.1%になってしまった。

 8月の落ち込みは、5地域で最も大きな市場である中国の不調によるところが大きい(図2)。中国の半導体売上高は2022年7月に前年同月比が-1.8%と2年8カ月ぶりにマイナスとなっている。それが8月には前年同月比が-10.0%と大きく減少してしまった。「中国と日本を除くアジア太平洋とその他合計」(以下、その他地域)の8月の売上高も前年同月比で2.9%減少した。その他地域以外の米州、欧州、日本の売上高はいずれも前年同月比でプラスだった。が、これら3地域を合わせた売上高は世界全体の42.4%にとどまり、中国とその他地域の減少分を大きく上回る増加は難しかった。

図2 全世界および地域別の単月の半導体売上高(3カ月移動平均値)の推移
図2 全世界および地域別の単月の半導体売上高(3カ月移動平均値)の推移
(出所:データ提供はSIAおよびWSTS、グラフ化は日経クロステック)
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