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 自動車部品メーカーであるサンコールは2022年10月11日、リハビリ用歩行アシストロボット「Orthobot(オルソボット)」の新モデル「オルソボット 無線タブレットタイプ」を発表した。操作パネルを本体と切り離したり、バッテリーパックを小型にしたりすることで、これまでのモデルより30パーセント軽量化したという。

オルソボットの新モデル
オルソボットの新モデル
(出所:サンコール)
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 オルソボットは脳卒中の後遺症などで歩行が困難な人のリハビリを補助する。モーターとセンサーを内蔵した本体ユニットを専用の「長下肢装具」に取り付け、利用者の歩行を本来の歩行運動に誘導する。

 具体的には、センサーで利用者の歩行パターンを検知することで、モーターがタイミング良く膝の動きをアシストする。サンコールは京都大学大学院医学研究科などとの共同研究でオルソボットを開発した。

 これまでのモデルでは、操作パネルを利用者の腰に装着する必要があり、負担がかかっていたという。今回操作パネルを切り離し、無線タブレットで操作できるようにした。またタブレットで関節の角度や位置などを表示し、利用者の歩行パターンを確認できる仕組みも取り入れた。