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 医療スタートアップのAMI(鹿児島市)は2022年10月12日、開発を進める新型の聴診器「心音図検査装置AMI-SSS01シリーズ」が薬事承認を取得したと発表した。胸に当てて心音と心電を同時計測する小型のデバイスで、2022年11月に医療機器として発売する予定だという。

薬事承認を取得した「心音図検査装置AMI-SSS01シリーズ」
薬事承認を取得した「心音図検査装置AMI-SSS01シリーズ」
(出所:AMI)
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 心音図とは心音を図形データとして表したもので、不整脈の検出などの検査で使われる。AMIのデバイスは、独自の技術によって雑音などの影響を抑えた波形を測定したり、ヘッドホンを接続して聴診を行いながら心音図検査を進めたりできる。また、同時計測した心音と心電を同期表示することで、心周期も把握しやすいという特徴がある。

 AMIは心疾患の診断アシスト機能を持つ「超聴診器」の研究開発に取り組んでいる。今回承認を取得した心音図検査装置は超聴診器のハードウエアに相当する。今後はソフトウエア面で人工知能(AI)による診断アシスト機能の開発を進め、ハードウエアと組み合わせて超聴診器の実現を目指す。