アシックスの投資子会社であるアシックス・ベンチャーズ(神戸市)は、視覚障害者向け歩行ナビゲーションシステムの開発を進めるスタートアップ企業Ashirase(宇都宮市)に出資した。出資額は公表していない。シューズ取り付け型の単独歩行支援システム「あしらせ」開発と実用化に向けて、実証実験やテストマーケティングなどで事業連携する。
アシックスのプレスリリース「あしらせ」は、スマートフォンアプリによる音声入力と、靴に装着する振動インターフェースで構成する歩行支援システム。足への振動で向かう方向を示し、聴覚を妨げずに視覚障害者の歩行をサポートする。スタートアップ企業を対象としたアシックスの事業連携推進プログラム「ASICS Accelerator Program(アシックス・アクセラレーター・プログラム)」にて優秀賞を受賞しており、すでにアシックススポーツ工学研究所と連携した実証実験などを開始している。
アシックスでは、アシックス・ベンチャーズを通じて、新たな価値を創造するスタートアップ企業の発掘を行っている。今後もスタートアップ企業への出資や事業開発を推進する。