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 LINEとみずほフィナンシャルグループが2022年度中の開業を目指している新銀行の勘定系システムについて、韓国バンクウェアグローバルのパッケージソフトを採用し、開発を進めていることが2022年10月21日までに分かった。当初は富士通が新銀行の勘定系システムを受注し、構築を進めていたが、他システムとの接続に関わるコスト負担などで折り合えなかったとされる。

LINEは2018年11月にみずほと組んで銀行業に参入すると表明
LINEは2018年11月にみずほと組んで銀行業に参入すると表明
(写真:日経クロステック)
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 バンクウェアグローバルがJavaで開発した勘定系パッケージである「BX-CBP(Core Banking Package)」を採用した。1000種類以上のテンプレートを提供し、商品・サービス開発を支援する「BX-PF(Product Factory)」やアプリケーションフレームワークの「BX-M(Framework)」なども合わせて導入した。2021年4月に台湾で開業したLINE Bank TaiwanがBX-CBPなどを活用して勘定系システムを構築済みだ。LINE側は台湾での稼働実績などを評価し、日本でも採用を決めた。

 LINE新銀行の勘定系システムを巡っては、当初富士通が受注し、開発を進めていたが、2020年秋ごろに頓挫したとされる。関係者によると、勘定系システムと銀行間送金を担う「全国銀行データ通信システム(全銀システム)」を接続するための機能開発に想定を大きく上回るコスト負担が発生する見通しになったことなどが理由という。

 新銀行はシステム開発の遅れなどに伴い、開業時期を当初の2020年度中から2022年度中に延期した。システム開発について、現在はユーザー受け入れテスト(UAT)を進めている段階という。

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 バンクウェアグローバルは2010年設立で、銀行のコアバンキングシステムなど金融ソフトウエアを開発・提供している。これまでに韓国初のインターネット銀行であるKバンクなどのコアバンキングシステムを構築した実績がある。アジアで銀行など約100社の顧客を持っており、2017年に日本法人のバンクウェアジャパンを設立していた。