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 プリマハム系のプライムデリカなど4社は、紫外線光源を利用した病虫害防除の実証実験を開始する。将来は、さまざまな害虫や病害を統合的に防ぐ技術を確立するとともに作業を自動化し、植物工場などへの実装を目指す。

ニュースリリース

 実証実験には、プライムデリカの他にヤンマーグリーンシステム、NTT東日本、NTTアグリテクノロジーが参加する。プライムデリカが保有する熊本県内のほ場に紫外線光源を設置。複数品種のイチゴの葉に紫外線を照射し、ナミハダニの防除効果を定量的に把握する。予定実施期間は2022年11月~2023年6月上旬。実証実験を通して4社は、化学農薬の使用量を抑えながら安定的に農作物を生産する「次世代型スマート防除技術」の確立を図る。ほ場は、ヤンマーグリーンシステムの移動式栽培装置などの次世代型生産設備を導入している。NTT東日本が試験データの取得と分析を担当する。

 スマート防除技術の確立によって、プライムデリカはイチゴの生産における農薬使用量の削減と安定供給を狙う。ヤンマーグリーンシステムは同技術を次世代生産設備に組み込む。NTT東日本は病虫害の防除に関する業務をICT分野で支援するビジネスを創出し、NTTアグリテクノロジーは同技術の事業化を検討する。

次世代型スマート防除技術の実証イメージ(出所:NTTアグリテクノロジー、画像はプライムデリカ)
次世代型スマート防除技術の実証イメージ(出所:NTTアグリテクノロジー、画像はプライムデリカ)
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