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 出光興産は、バナジウム事業を展開するオーストラリアVecco Group(ヴェッコグループ)に出資した。出資額は非公表。ヴェッコが同国クイーンズランド州で進めるプロジェクトに参画し、バナジウムの安定供給を目指す。

 ヴェッコは、バナジウム鉱石を採掘し、レドックスフロー電池向けにバナジウム電解液を生産するプロジェクト「Debella Project」を推進している。出光興産は同プロジェクトに参加し、バナジウムの採掘から五酸化バナジウムの精製、電解液の生産までのバリューチェーンを構築。同国でのバナジウムの供給安定化と需要創出を図る。

 クイーンズランド州政府は2022年9月に発表したエネルギー計画において、再生可能エネルギー比率を2035年までに80%まで引き上げる目標を掲げた。同州では大規模な投資が予定されている。電力貯蔵設備としては、州内で産出されるバナジウムを活用した大型レドックスフロー電池の導入が期待されるという。

 そこで出光興産は、現地子会社のIdemitsu Australia(出光オーストラリア)が重要鉱物事業の推進を目的に設立したIdemitsu Minerals Australia(出光ミネラルズオーストラリア)を通じて、ヴェッコに出資した。今後も、同国での事業基盤を生かして再エネ需要に積極的に対応していく。