ドイツDeutsche Telekom(ドイツテレコム)と米T-Mobile(Tモバイル)は2022年11月2日(現地時間)、「第3回T Challenge」として、Web3に向けたパブリックブロックチェーンのプロトコル開発に関するコンペを開催すると発表した。応募期限は2023年1月20日まで。上位6チームには、総額60万ユーロの賞金が贈られるほか、全額無償で独ボンでのプレゼンテーションに参加できる。欧州と米国でソリューションを披露する機会も与えられる。

(出所:Deutsche Telekom)
(出所:Deutsche Telekom)
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 今回は、Web3開発の鍵となる5つの分野について、革新的なアイデアを求める。(1)サステナビリティー、(2)ネットワークとインフラ、(3)メディア・エンターテインメント体験、(4)顧客エンゲージメント(顧客とのより良好な関係性を表す)とロイヤルティー(愛着性)、(5)分散型IDとウオレット、となる。

 また、下記4企業と提携し、参加チームのアイデアをより魅力的なユースケースにするための知識と専門性を提供する。

 Celo:カーボンネガティブ(温暖化ガスの排出量を吸収用が上回る)で拡張性の高いブロックチェーンプラットフォームを提供する。電話番号を使った仮想通貨の取引や、取引手数料のERC-20トークンで支払う、ウルトラライトクライアントで数キロバイトのデータ同期を可能にするなど、現実世界のユースケースに向けた革新的な機能を提供している

 Fireblocks:金融からNFT(非代替性トークン)まで、あらゆるビジネスの暗号資産運用管理をサポートするプラットフォームを提供する

 theGraph:ブロックチェーン上のデータを検索するシステム用のプラットフォームを提供する。現在、Ethereum(イーサリアム)、NEAR、Arbitrum、Optimism、Polygon、Avalanche、Celo、Fantom、Moonbeam、IPFS、Cosmos Hub、PoAなど、39以上の異なるネットワークをサポートしている

 Chainlink:業界標準のWeb3サービスプラットフォーム。DeFi(Decentralized Finance、分散型金融)、保険、ゲーム、NFTなどで使用されている

 Deutsche TelekomとT-Mobileでは、今回のコンペで提案された優秀なアイデアを、5Gを使って実現していく。Web3実現には5Gが重要な役割を果たすとしている。