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開発した操作支援技術の概要(出所:リクルート)
開発した操作支援技術の概要(出所:リクルート)
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 リクルートの研究開発機関であるアドバンスドテクノロジーラボ(ATL)は、東北大学大学院医工学研究科との共同研究結果として、IoT(モノのインターネット)やメタバースなどに利用可能な操作支援技術を公開した。自分の手をゲーム機器や家電製品のコントローラーとして使えるようになる。

ニュースリリース

 今回開発した操作支援技術では、爪に装着する「ネイルコンダクター」で指先の血流情報を収集。このデータをAI(人工知能)で解析することで、指の動きを検知し、機器類を操作する。AIの学習・推論処理には「リザバーコンピューティング」と呼ぶ技術を活用した。リザバーコンピューティングは、モデルがコンパクトかつ省電力で実行できることから、エッジデバイスのようなそれほどコンピューティング性能が高くない機器でもリアルタイムでの学習や推論を高速で行えるという。これにより、ネイルコンダクターから収集したデータに基づいて指の所作やジェスチャーを検知し、デバイスに触らなくても操作できるようになる。

 リザバーコンピューティングの開発をATLが、ネイルコンダクターの開発を東北大学が担当した。指の状態を判定する研究用アプリケーションで、再現率100%、適合率94.11%を達成。「段ボールで簡易的に作製したものをコントローラーでゲーム」「何もない空間上で指を動かして入力」といったことが可能だという。

 今後は、VR(仮想現実)やメタバース向けコントローラーのほか、社会課題解決に向けた活用も検討する。具体的には、暗い場所での手話通訳や文字認識、医師不足や医療格差の解消に向けた遠隔手術などを挙げる。リザバーコンピューティング技術単体についても、脳波や血圧、脈拍などを学習することでより高度な健康管理に役立てるなど、用途を広げる。

開発したネイルコンダクター(出所:ATLがYouTubeにアップロードした動画のキャプチャー)
開発したネイルコンダクター(出所:ATLがYouTubeにアップロードした動画のキャプチャー)
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