PR

 米IBMは2022年11月9日(米国時間)、433量子ビットを搭載した新しい量子プロセッサー(QPU)である「Osprey」を発表した。同社は2025年以降に4000量子ビット以上を目指すロードマップを既に示しており、順調に規模拡大を進めている。

 現行QPUで2021年に発表した「Eagle」は127量子ビットなので、IBMは1年で量子ビットの数を3倍以上に増やした。それでいてOspreyの品質、つまりは量子ビットが0と1を重ね合わせて保持できるコヒーレンス時間の長さやエラー率などはEagleと変わらないとしている。

IBMの量子プロセッサー。右端が今回発表した「Osprey」
IBMの量子プロセッサー。右端が今回発表した「Osprey」
(写真:米IBM)
[画像のクリックで拡大表示]

 IBMは2023年に発表する予定の次期QPU「Heron」では、量子ビット間の結合を調整可能な「カプラー」を新たに導入する計画であり、Heronは量子ビットのエラー率などをOspreyに比べて低減できる見通しだとする。

 Ospreyは同日から米国で始まった量子コンピューターの自社イベント「IBM Quantum Summit 2022」に合わせて発表した。IBMは同時に、量子コンピューターの新ハードウエアである「IBM Quantum System Two」を2023年末までに出荷することも発表した。現在のIBM Quantum System OneはQPUを1個搭載するのに対して、IBM Quantum System Twoは複数のQPUが搭載可能だ。

「IBM Quantum System Two」
「IBM Quantum System Two」
(写真:米IBM)
[画像のクリックで拡大表示]