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 コクヨとシステム開発のテックファームは、「香り」が働く人に促す行動変容について共同検証を開始した。ソニーが専用に開発した香り噴出デバイスを用いる。2022年11月4日からコクヨ東京品川オフィス「THE CAMPUS」で検証を開始した。

 AI(人工知能)を用いて、話者ごとの発話の比率や会話内容がポジティブかネガティブかなどを解析し、その場に適した香りを提示する。例えば場の発話量が一定数を下回ると場を盛り上げる香りを噴出する、疲労に関連する特定の言葉を捉えると休憩を促す香りを噴出するなどといったプログラムを構築する。香りによって話者ごとの発話量の偏りを是正したり、会議を活性化したり和ませたりすることが可能かを検証する。

検証のイメージ
検証のイメージ
(出所:テックファーム)
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 2021年2月にコクヨが高速通信規格「5G」環境を整備したTHE CAMPUSを開設したのを機に、コクヨとテックファームは5Gの特性を生かした新しいオフィスワークに関する共同研究を実施している。これまで顔認識による在席状況の把握やAIを活用した感情可視化などを研究してきた。

 会議や面談などの音声を解析し、発話量や会話内容などを可視化する取り組みも進めている。ただし、AIによる音声解析で得た結果を働く人に伝えるだけでは状況把握にとどまる可能性もある。行動変容につなげるために香りに注目したという。

 嗅覚にアプローチすることで、働く人が自然と楽しく行動を変えることを目標とする。香りが持つリラックス以外の効用についても検証し、働く空間づくりに反映することも目指す。