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見通しの悪い環境下でのテラヘルツ波の到来方向のイメージ
見通しの悪い環境下でのテラヘルツ波の到来方向のイメージ
(出所:ソフトバンク)
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 ソフトバンクは、テラヘルツ波を利用した屋外での通信エリア構築の検証に成功した。テラヘルツ波は100GHzから10THzまでの周波数の電磁波のことで、テラヘルツ波を通信技術に利用すると100Gbps超の伝送帯域がある次世代高速無線システムを構築できる可能性がある。

 ただ周波数が大きい電波は、通信距離に応じて減衰が発生したり、雨の影響を受けたりといった課題も多い。これらの課題からテラヘルツ波を屋外で運用することは困難だった。ソフトバンクは240.5GHz帯と300GHz帯の周波数の実験試験局免許を取得し、2022年9月に台場(東京・港)で通信エリア構築の検証を開始した。

 検証では送信側と受信側が互いに見通しのよい環境下で、最大900m超の電波伝搬の測定・通信エリア構築を確認。見通しの悪い環境下でも、ソフトバンクが開発した360度方向の送受信ができる「回転反射鏡アンテナ」を利用して通信環境を構築できる可能性が見えたという。この検証でテラヘルツ波による通信が、既存の通信環境と同様の環境で実現できる可能性を示したとする。

 ソフトバンクは、今後も様々な環境下でテラヘルツ波の伝搬特性を研究するとともに、研究で得られた知見を通信事業に生かす構えだ。