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フローティングリニア技術を導入したセル生産で少量多品種生産を目指す(出所:花王)
フローティングリニア技術を導入したセル生産で少量多品種生産を目指す(出所:花王)
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 花王は、化粧品製品のカスタム生産や少量多品種生産を推進する。このほど、「フローティングリニア技術」と呼ぶリニア搬送システムを用いた加飾成形技術とセル生産技術を開発した。前者では消費者の要望に合わせた化粧品のデザイン、後者では高効率な少量多品種生産を実現する。こうした生産システムの稼働を2023年中に始める予定だ。

ニュースリリース

 フローティングリニア技術は、磁力による反発力/吸引力を制御することで永久磁石を内蔵した物体を浮遊させ、搬送する技術。高速・高精度かつ複雑な搬送が可能になる。同技術を生かして部材を移動・回転・傾斜させれば、化粧品などを消費者のニーズに合わせて加飾成形できる。迅速な品種の切り替えも可能になり、充填方法や加工速度が異なる品種を1つのラインに投入して生産速度に応じて加工の順序を変えるなど、複雑な同時多品種生産を実現できる。AI(人工知能)を導入したり、前後工程をデジタルで接続・連携させたりといった機能の拡張も見込める。

 同社は、顧客ニーズの多様化を受けて、年産2万個以下の少量多品種領域や、パーソナライズ領域を想定したマーケティング・生産スタイルへの転換を進めている。フローティングリニア技術の導入によって生産の高速化と質の改善に取り組む