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 富士通と和歌山県立医科大学は2022年11月21日、AI(人工知能)とミリ波センサーを活用した高齢者などの見守り技術の実証実験を開始したと発表した。電波で周囲を検知するミリ波センサーを使って収集する点群データで人の姿勢を推定することで、カメラを使わずに転倒などの状況を早期に発見できるという。

 見守り技術はミリ波センサーと、人の行動を認識する富士通のAI技術「行動分析技術 Actlyzer(アクトライザー)」を連携させたもの。実験では病室に設置したミリ波センサーから得る結果と、ベッド周りに設置して転倒・徘徊(はいかい)などを検知する離床センサーのログや実証実験用カメラの映像などとを比較することで、高齢者や要介護者の転倒を適切に検知できているかを評価する。和歌山県立医科大学は実験結果を基に技術を評価し、それを踏まえて富士通は2024年3月末までにサービス化を目指す。

 実証実験の背景には入院患者の転倒の多さと、プライバシーの観点から見守り技術を導入する難しさがある。病室にカメラなどを設置すると患者のプライバシーを損なう懸念があり、安易に導入しづらい。ミリ波センサーを使うことでプライバシーに配慮した見守り技術を実現し、高齢者の転倒などを早期に発見、素早く適切な対応を取ることで骨折などの重症化リスク低減を狙う。