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 メタバースの国内市場は2030年に約24兆円規模まで成長することが期待される。三菱総合研究所は2022年11月22日に発表した調査リポートで、「広義のメタバース」について将来の国内市場規模をこう予測した。

メタバース、パーソナルバース、リアルバースの概要
メタバース、パーソナルバース、リアルバースの概要
(出所:三菱総合研究所)
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 同リポートではメタバースの定義を整理した。「原義のメタバース」を、ユーザー自身や他者のアバター(分身)、AI(人工知能)によるバーチャルヒューマンに代表される「エージェント」が複数存在し、設計やシミュレーションなどに使うような「操作・改変可能なオブジェクト」を内部に含む、他のエージェントと共有されるバーチャル空間とした。

 原義のメタバースの中でも、他者のアバターを含まないプライベートな空間を「パーソナルバース」とした。パーソナルバースの活用例として、AIとのコミュニケーションを介した体験型学習やカウンセリングなどを挙げた。

 物理的なアバターやオブジェクトを持ち、リアルとバーチャルが融合した空間を「リアルバース」とした。リアルバースは原義のメタバースに比べて時間的・空間的な自由度は低い半面、物理的実体を通して味覚や嗅覚、触覚を感じることができる。

 原義のメタバース、パーソナルバース、リアルバースを合わせて広義のメタバースとし、2025年には4兆円程度、2030年には約24兆円規模の国内市場が期待されるとした。この時期はリアルバースの応用が中心になるという。

 本格的なメタバース経済圏の発展は2030年代中ごろから後半以後とした。没入型のメタバースを多数の人々がストレスなく体験できるようになるためには、情報処理や情報通信のインフラが発展する必要があるためだ。最終的には数十億人を超えるユーザーを持つ巨大市場が新たに形成されると見込んだ。