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 ヤマハ発動機は2022年11月、日本製紙が製造するセルロースナノファイバー(CNF)強化樹脂「Cellenpia Plas(セレンピアプラス)」をマリン製品に採用し、併せてセレンピアプラスの用途開発において日本製紙と協業すると発表した。セレンピアプラスは、軽量化と温暖化ガスの排出削減に寄与するという。

セレンピアプラスのペレット
セレンピアプラスのペレット
(写真:日本製紙)
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 CNFは、木質資源を活用したバイオマス素材だ。ポリプロピレンやポリアミド(PA)6などの樹脂中に、CNFを均一分散することで製造したのがCNF強化樹脂である。CNF強化樹脂は自動車、建材、家電などの分野において利用が広がりつつある。

 ヤマハ発動機の広報担当者は、採用した理由の1つに「マテリアルリサイクル性に優れること」を挙げる。これまでの一般的な強化樹脂はリサイクル性が課題だった。CNF強化樹脂では樹脂の一部にCNFを取り込むことにより、リサイクル性を向上させた。プラスチック使用量の削減と二酸化炭素(CO)を主とした温暖化ガスの排出削減を図ることができる。

 併せて、既存樹脂材料と比較して、25%以上軽量化できる。「軽量化しつつ、強度をある程度保てた」(日本製紙の広報担当者)という。

 ヤマハ発動機は、2023年夏以降に販売予定の水上オートバイおよびスポーツボートのエンジン部品で、CNF強化樹脂を採用する。日本製紙の富士工場(富士市)でペレットを製造し、ヤマハ発動機が部品に成型する。将来的には「カウルなど、二輪車や四輪バギーの幅広い部品に活用していきたい」(ヤマハ発動機の広報担当者)としている。