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 富士通は2022年12月1日、食品卸売業界向けSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)「Fujitsu買掛照合AIサービス」を同日から提供開始したと発表した。請求電子データと、買掛電子データを照合する「買掛照合業務」において、AI(人工知能)が過去の照合実績データを学習し、自動で照合結果を提示する。同サービスを使えば、買掛照合業務にかかる工数を約50%削減する効果を期待できるという。

 同社によると食品卸売業界における買掛照合業務は一般に、両データをきちんと結び付けられないケースが多く、手作業で膨大な工数がかかっているという。例えば、自社のシステムでは「リンゴL」と登録されているが、請求書では「リンゴ大玉」となっていたり、「AB」が「エービー」と登録されていたりといった具合だ。

 同サービスはこれらの突合作業をAIに学習させ、自動化する。同サービスの基となった食品卸売大手の三菱食品が活用した例では、「月間2000時間の工数を約800時間削減する効果を得た」(富士通の小田英正グローバルカスタマーサクセスビジネスグループ Consumer Products&Service事業本部 商社・卸事業部シニアマネージャー)という。AIは学習により精度が高まるため、「メンテナンスの度に削減工数は右肩上がりになる」(同)という。

 サービスの月額利用料は90万円からで、別途初期費用40万円がかかる。小田シニアマネージャーは「食品卸売業者上位9社のうち、半分程度に導入することを目指したい」と目標を語った。売り上げ目標は非公表とした。