PR

 放送サービス高度化推進協会(A-PAB)は2022年12月1日の記者発表会で、新4K8K衛星放送に関するWeb調査(実施時期は2022年9月)やグループインタビュー(同2022年10月)の結果を報告した。

 Web調査で新4K8K衛星放送を視聴した人に画質・臨場感についての満足度を聞いたところ、満足度(「非常に満足できる」または「まあ満足できる」とした回答の合計)は約9割だった。

 一方で、新4K8K衛星放送の認知度や理解度に関してはそれほど高くないという結果となった。「現在、衛星放送で4K・8K放送が見られる」という質問に「知っていた」と回答したのは全体の4割弱、「4K(8K)テレビのリモコンで4K(8K)ボタンを押すと見られる」に「知っていた」と回答したのは2割弱にとどまった。4K(8K)テレビに不満を感じている人にその理由を聞いたところ、「新4K8K衛星放送で面白い番組がない」という回答が3割弱となり最多となった。これに「4K・8K画質の番組が少ない」「買い替える前と比べて4K・8Kテレビの画質が良いと感じられない」が続いている。

 グループインタビューで4K放送の評価について聞いたところ、「チャンネル数・番組数が少ない」「4Kの価値を感じづらいものもある(スタジオ映像など)」といったことが不満点として挙げられた。また、「4K放送を口コミでは推奨しにくい」という趣旨の発言が多かった。「私と同じように、歴史や仏像などを見るなら違いが分かると思うが、見る番組が違うと感動しないので、あえて人には勧めない」「映像がきれい以外、何もない」といった声が上がったという。

 こうした結果を受けてA-PABの担当者は、「今後、より多くの人に新4K8K衛星放送の魅力を認知・理解し、視聴してもらうためには、最初に見た時に価値を理解してもらうことが肝要。4Kならではの魅力がある番組を増やし、独自番組も放送すれば、口コミで伝わりやすいのではないか。4K番組の選択肢を増やすほか、2K放送からの誘導などによって分かりやすく番組の情報を伝えることも重要」という趣旨の考えを示した。

「チコちゃんに叱られる!」特別編で4K・8Kの魅力と最新技術を解説

 今回の記者発表会では、NHKと民放キー局系BS放送5社が実施する共同キャンペーン「新4K8K(BS)衛星放送で見ようよ!」の説明も行われた。実施期間は2022年12月1日から同31日までで、各局がえりすぐりの4K番組もしくは8K番組を放送する。さらにNHKの番組キャラクターである「チコちゃん」が出演する「チコちゃんに叱られる!新4K8K衛星放送キャンペーン特別編」をNHKと民放BS5社で放送する。同番組では、テレビが映る仕組みから4K・8Kの魅力と最新技術までを分かりやすく解説する。会場には「チコちゃん」も登場し、同番組をアピールした。

会場で「チコちゃん」(中央)は「チコちゃんに叱られる!」特別編をアピール
会場で「チコちゃん」(中央)は「チコちゃんに叱られる!」特別編をアピール
(写真:日経ニューメディア)
[画像のクリックで拡大表示]

 A-PABの相子宏之理事長も登壇した。A-PABは新4K8K衛星放送の視聴可能機器の普及台数について、「2024年7月開催予定のパリオリンピック・パラリンピックまでに累計2500万台」を目標としている。相子理事長はこの目標について、「現状、少し厳しい状況と思っているが、今回のキャンペーンでギアを入れ直し、さらなる普及を図りたい」と意欲を見せた。

A-PABの相子宏之理事長
A-PABの相子宏之理事長
(写真:日経ニューメディア)
[画像のクリックで拡大表示]