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 ドイツBMWは2022年12月2日、ミュンヘン研究革新センターのパイロット工場で、水素燃料電池車(FCV)「iX5 Hydrogen」の小規模生産を開始したと発表した。通常のクルマの開発段階と同様に、厳しい条件下で行われた集中的なテストプログラムを完了している。生産した車両は、2023年春から一部地域で、カーボンフリーのモビリティー技術のデモンストレーションとして使われる予定。

小規模生産を開始した「iX5 Hydrogen」
小規模生産を開始した「iX5 Hydrogen」
(写真:BMW)
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 ミュンヘンのパイロット工場は、開発と量産の橋渡しとなる施設で、BMWブランドのすべての新しいモデルが初めて製造される場所である。ここでは約900人が車体製造、組み立て、モデルエンジニアリング、コンセプトカー製作、部品製作などに携わる。最大6つのプロジェクトに同時に取り組むことができ、新しいモデルと生産プロセスの両方が量産に対応できるようにする。

 「iX5 Hydrogen」の開発では、水素技術や車両開発の専門家、新型車の初期組み立てのスペシャリストらが緊密に連携し、最先端の駆動技術とエネルギー貯蔵技術を統合した。今回の小規模生産は、水素を使った駆動方式を同社の生産システム「iFACTORY」に組み込むために必要なノウハウを同社がすでに持っていることを示している。

水素タンクの組み付け作業
水素タンクの組み付け作業
(写真:BMW)
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 iX5 Hydrogenは、X5のプラットフォームをベースに水素燃料電池用に改良した。このベース車両は、米国サウスカロライナ州にあるBMWグループのスパータンバーグ工場から供給される。パイロット工場の車両工場では、センタートンネルと後席下に2つの水素タンクを収納するための新しいフロア・アセンブリを取り付ける。