大阪急性期・総合医療センターは2022年12月12日、ランサムウエア(身代金要求型ウイルス)攻撃により障害が発生していた基幹システムが同日復旧したことを受け、新規外来患者の受付を12月下旬にも再開できる見通しであることを明らかにした。
同センターは、同日から外来診察室を中心に電子カルテ用の端末を約200台配置した。これにより、各診察室で電子カルテへの入力や検査結果・画像情報の確認などが可能になった。同日からは、システム障害を受け停止していた患者用の再来受付機や採血受付機などが再稼働した。
今後は院内にある約2200台の端末について、1日当たり200台をクリーンインストールして各現場に設定していく。全ての端末が各現場に行き渡るのは2022年12月22日頃を見込む。
今後の復旧作業としては、約70ある部門システムを順次基幹システムに接続していく。全ての部門システムの接続を含めたシステムの完全復旧は2023年1月を予定する。同センターによると、2023年1月には外部の有識者による調査委員会を発足する予定だという。