富士フイルムシステムサービス(東京・千代田)と神戸学院大学、VR(仮想現実)スタートアップのイマクリエイト(東京・品川)は、薬学生向けVR学習コンテンツの共同研究を開始した。仮想空間で身体を動かしながら学ぶ実践形式のコンテンツを開発し、2023年4月に発売する計画だ。
ニュースリリース実際の薬剤・器具を使って調剤技術や患者とのコミュニケーション方法などを身につける「臨床準備教育」向けに、学習コンテンツを開発する。神戸学院大の知見を生かすとともに、学生による使用を通して有用性を検証し、コンテンツを改良する。
薬剤師に求められる役割が在宅医療やかかりつけ薬剤師などに広がり、実践形式の学習の重要性が増す一方、新型コロナウイルス感染拡大によって実習の機会が制限されている。3者は、医療現場以外での実習を実現する新たな教育手段としてVR学習コンテンツを提供し、実践的なスキルを身につけた薬剤師の育成を支援する。
富士フイルムシステムサービスは、薬学生向け実習支援システムでトップシェアを占めている。イマクリエイトは、仮想空間で身体を動かして現実のように体験できるVR技術を強みとする。