日本ゼオンとアイデミー(東京・千代田)は、マテリアルズ・インフォマティクス(MI)領域での協業を本格化させる。原材料や配合割合から素材加工メーカーでの製造結果を高精度に予測できるMI基礎モデルを開発する。これに当たり、日本ゼオンはアイデミーに出資した。
ニュースリリース協業の柱は、①データ活用の基盤構築、②データ活用の価値証明、③データ活用人材の教育、の3つ。①では、日本ゼオンの実験データを蓄積したデータベースの利用を拡大し、データ活用のためのWebアプリを開発する。②では、これまでに開発したMIの基礎モデルについて精度を高める。③では、共同で体系化した教育プログラムを日本ゼオンが全社研修として定常的に実施する。
MIは、ビッグデータやAI(人工知能)などを活用して材料開発を効率化する取り組み。日本ゼオンは2020年9月から、アイデミーのデジタル人材育成サービスを利用しながら実験データの構造化やデータ活用人材の育成に取り組んできた。今回、連携強化に向けてアイデミーの発行済み株式の一部を取得した。