脳刺激技術を活用したサービスに向けて研究開発を進めるGhoonuts(グーナッツ、京都市)は、複数の投資ファンドや起業支援会社から資金調達を行った。金額は明らかにしていない。調達した資金で、失語症回復に向けた研究開発を推進する。

ニュースリリース

 京都市スタートアップ支援2号投資事業有限責任組合、グローカリンク(東京・墨田)、HOXIN(東京・港)、瀬戸内Startups 1号投資事業有限責任組合から資金調達を行った。失語症は脳卒中後などに後遺症として残る症状の1つで、高次脳機能障害の一種。大脳の言語をつかさどる領域に障害が起こり、「話す」「聞く」「読む」「書く」に関する能力が低下する。表出する症状や程度は人によって異なる。

 Ghoonutsは2020年8月の創業以来、脳を外側から微弱な電気で刺激する経頭蓋電気刺激技術を活用した研究開発と事業化を進めてきた。2022年3月にはアシックスとの共同研究を開始、同年12月には東京都立大学および東京工業大学と言語機能に対する最適化脳刺激の効果に関する共同研究契約を締結した。今後は、経頭蓋電気刺激技術を生かして医療分野に参入する。特に、失語症の回復促進に向けた研究開発を加速する。より多くの失語症患者に治療効果の高い医療機器を提供することを目指す。