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 米連邦航空局(FAA)は米国東部時間2023年1月11日午後6時半、10日に発生したシステム障害の原因について「予備調査でデータベースファイルの破損が原因だと判明した」と発表した。発表時点でサイバー攻撃の証拠はないとしている。

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 障害が発生したのはFAAが航空会社に対して安全に関する情報を提供するNotice to Air Missionsシステム(NOTAMs)。航空管制システムとは異なるが、安全を確保する重要なシステムの1つだ。10日に障害が発生し、11日午前には米国内線の全便の出発が一時停止した。

 米運輸省のピート・バティギーグ長官は11日、「予備調査で(システム障害の)問題がデータベースの損傷であることを突き止めた。FAAはシステムの見直しを続けており、この問題の原因をさらに特定し、再発防止策を講じる作業を続ける」とツイートした。

 11日は全米で航空機のオペレーションが大混乱。航空機などの飛行状況を追跡するWebサイト「FlightAware」によれば、11日に発生した米国内便と米国への入出国便のキャンセル数は1353便、遅延数は1万946便に上った。

12日午前の米サンフランシスコ国際空港のサイネージ。ほぼ全ての便が定時運行に戻っていた
12日午前の米サンフランシスコ国際空港のサイネージ。ほぼ全ての便が定時運行に戻っていた
(写真:日経クロステック)
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 一方、一夜明けた12日には大多数の空港で業務が平時の状態に戻っている。FAAは同日朝に「業務は通常に戻り、朝は遅延やキャンセルが発生していない」と復旧を宣言した。12日午前、米サンフランシスコ国際空港ではほぼ全ての便が定時運行となり、乗客にも混乱は見られなかった。