ルネサス エレクトロニクスは2023年1月17日、保護回路などを内蔵した車載用インテリジェントパワーデバイス(IPD)の新製品「RAJ2810024H12HPD」のサンプル出荷を開始したと発表した(図1)。パッケージの小型化で実装面積を従来比約40%削減(「TO263」パッケージ比)した。量産開始時期は2024年1月を予定している。同社によると、IPDを使うことで電源ボックスの従来型ヒューズをなくすことができ、ワイヤーハーネスの最適化や信頼性向上につながるという。
この製品はオン抵抗2.3mΩ(25℃時)のシングルチャネルのIPDである。小型(6.10mm×6.50mm、端子除く)のパッケージ「TO252-7」を採用し、実装面積を抑えた。定格電流より低い電流領域でも、精度よく電流を検出できる機能を搭載しているという。
その他に、チャージポンプ、負荷電流検出による自己診断フィードバック、各種保護機能などを搭載する。3.3V/5Vのロジックインタフェース対応で、車載規格の「AEC-Q100」、「RoHS」に準拠している。