トヨタ自動車は2023年1月18日、同年2月の世界生産台数(トヨタ車とレクサス車)が75万台程度になると発表した。内訳は国内が約30万台、海外は約45万台である。
同社が2022年12月15日に発表した2023年1月の世界生産台数の見通し(約70万台)に比べると、同年2月の国内生産は約10万台増え、海外生産が約5万台減る。車載半導体を含む部品供給不足の影響は2月も続いているが、新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大していた2022年2月の実績を約1万台上回る見通しである。
トヨタは2023年1月16日、2023年の世界生産台数の基準値を発表した。1060万台を上限とし、「1割程度の下方修正リスクの変動幅を持たせた」(同社)とする。
この基準値に基づくと、2023年の月平均の世界生産台数は最大で約88万台、下方修正リスクを織り込むと約80万台となる。下方修正リスクを織り込んだ基準値に比べても、2023年2月の世界生産台数は約5万台下回る見通しである。
なお、2023年2月の生産調整に伴い、国内の完成車工場の全14工場(28ライン)のうち、1工場の3ラインで断続的に生産を止める(表)。元町工場(愛知県豊田市)の第1ラインと少量ライン、GRラインで2日間操業を停止する。
その結果、中型車「クラウン」や電気自動車(EV)「bZ4X」、SUBARU(スバル)のEV「ソルテラ」、高級クーペ「レクサスLC」などの生産に影響が出る。