IT業界の慢性的な人材不足を背景に、自らエンジニア養成事業に乗り出すIT企業が相次いでいる。ヤフーは2023年1月23日、未経験者からWebエンジニアへのリスキリング(学び直し)を支援するエンジニア養成プログラムを同日から開始したと発表した。
同プログラム「Yahoo!テックアカデミー」は同社で新卒エンジニアの育成を担当する社員と、プログラミング学習サービスを運営するキラメックスが共同で企画した。受講期間は16週間で、320時間かけてプログラミング言語「Java」や、Javaアプリケーション開発のフレームワーク「Spring Boot」、ソースコード管理基盤「GitHub」、そのほかWebシステムの開発業務に必要となる基礎スキルを身に付ける。
加えてヤフーの社内エンジニアとの1対1によるキャリア相談や、カウンセラーによる転職活動支援なども実施する。受講料(税込み)は55万円。第1期の募集は締め切っているが、今後も受講生の募集を随時検討していくという。
インターネットイニシアティブ(IIJ)は2023年1月16日、学生や社会人を対象にネットワークエンジニアを養成する「IIJアカデミー」の第1期受講生の募集を開始した。受講期間は同年5月8日から7月28日までの12週間で、IIJの現役エンジニアが講師となり、マンツーマンで実践的なネットワーク運用技術を指導する。受講料(税込み)は社会人が20万円、学生は10万円。