スウェーデンPolestar(ポールスター)は2023年1月24日、2019年に発売した電気自動車(EV)の「Polestar 2」を一部改良すると発表した。2024年型では、同社として初めて後輪駆動を採用する。親会社のスウェーデンVolvoも、EVの「XC40 Recharge」と「C40 Recharge」を一部改良で後輪駆動化すると発表しており、ボルボグループのEV戦略が見えてきた。このほか、今回の部分改良には、2023年後半に発売予定の「Polestar 3」とのデザイン言語の統一、新しいモーターと強力な電池による性能向上、持続可能性の改善などが含まれる。
シングルモーター車は新開発の永久磁石モーターとSiCインバーターを用いた後輪駆動車となる。新モーターは、最高出力が220kW(従来は170kW)、最大トルクが490N・m(従来は330N・m)。停止状態から100km/hまで6.2秒(従来より1.2秒短縮)で達する。
デュアルモーター車は、リアに新モーター、フロントに非同期モーターを搭載する。システム全体では、最高出力が310kW、最大トルクが740N・mとなる。トラクションを大幅に改善し、総合的な効率を高め、停止状態から100km/hまで4.5秒で達する。効率を向上するため、2輪駆動になる場合はフロントモーターを完全に切り離すことができ、加速時などは瞬時にフロントモーターが再稼働する。高性能オプションの「Performance Pack」では、最高出力が350kWとなり、0-100km/hが4.2秒となる。