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レベル4飛行でのドローン物流サービスを目指す(写真:KDDI)
レベル4飛行でのドローン物流サービスを目指す(写真:KDDI)
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 KDDIなどは、ドローンを使った物流サービスの社会実装に向けた実証実験を開始する。2023年2月1~28日の1カ月間、東京都あきる野市で物流用ドローンの自律飛行による平日1日最大5往復の医療物資輸送を実施し、技術/ビジネス/制度面の課題を抽出。恒常的な飛行に必要な安全運航体制やビジネスモデルの検討を行う。

ニュースリリース

 東京都の「ドローン物流サービスの社会実装促進に係る実証プロジェクト」に基づく活動となる。2022年12月に施行された改正航空法で「有人地帯における補助者なし目視外飛行 (レベル4飛行)」が可能となったことから、都内におけるドローン物流サービスの早期社会実装を目指して実証を進める。2022年度は飛行やオペレーション確認を行い、2023年度に都心部でのレベル4飛行実証、2024年度に都心部での長期的なレベル4飛行実証を予定している。

 KDDIがプロジェクト全体を取りまとめ、KDDIスマートドローン(東京・港)がスマートドローンプラットフォームの提供と機体運航支援、日本航空が機体運航と安全管理、ドローン物流ビジネスの策定および評価検証を行う。そのほか、JR東日本が自治体および住民に向けた社会受容性向上の推進、ウェザーニューズが気象データ提供および助言、有人航空機と無人航空機の連携シミュレーションデータ提供、メディセオ(東京・中央)がドローンを利用した医薬品配送手順の策定および検証を行う形で参加する。

 今回の実証実験に先立ち、地域の小学校での児童を対象としたドローン物流に関する教室も開催する。こうしたイベントを通じてドローンの利便性・安全性に関する情報発信と、地域住民への認知度・理解度向上に努め、ドローンを活用したまちづくりの実現と、物流をはじめとする多様なサービスの展開に向けた実証を進めていく。