米防衛大手のノースロップ・グラマン(Northrop Grumman)は2023年1月18日(現地時間)、米AT&T、および富士通の米国子会社富士通ネットワークコミュニケーションズとの連携による5G対応ISR(Intelligence, Surveillance and Reconnaissance、情報・監視および偵察)のデモを、同社5Gラボにて披露した。ノースロップ・グラマンの戦術データリンクとAT&Tのプライベート5Gネットワーク、富士通ネットワークコミュニケーションズのO-RANネットワークを統合して構築。戦場へISR関連データや画像を伝送する。陸海空に宇宙・サイバーも加えたマルチドメインオペレーションをサポートするデジタルネットワーク構築に向けた重要な一歩になるとしている。
関連ニュースリリース1: Northrop Grumman, AT&T and Fujitsu Demonstrate New 5G-powered Open Architecture Capabilities to Support Joint Forceノースロップ・グラマンとAT&Tは2022年4月に共同研究開発契約を締結。AT&Tの商用5Gネットワークとノースロップ・グラマンの最新軍事技術を活用したデジタルネットワーク構築を進めてきた。
関連ニュースリリース2: Northrop Grumman and AT&T Collaborate to Power Next Generation, 5G-enabled Defense Capabilities今回は、富士通ネットワークコミュニケーションズも含めた3社が協力することで、プライベート5Gネットワークの高速・低遅延性と高いサイバーセキュリティー保護機能、商用5G機能の柔軟性、拡張性を組みあわせ、さらに費用対効果の高いソリューションをDoD(Department of Defense、米国防総省)向けに提供する。複数のドメインを横断し、競合が起こり得る環境でも、新機能を迅速に導入し、スムーズな意思決定を行うことが可能になる。米軍の進めるJADC2(Joint All-Domain Command and Control、米軍内の情報共有を可能にする統合全領域指揮統制システム)の基盤構築を強力にサポートするものになるとしている。