ドイツBMWグループは2023年1月26日、欧州で2022年に販売した全モデルのCO2排出量が105g/km(WLTPサイクルでの社内計算値)だったと発表した。EU27+2(欧州連合27カ国とノルウェーおよびアイスランド)で設定された127g/kmという目標を上回った。また、2021年(115.9g/km)と比べて9%以上の削減となった。
排出量削減は、電動化戦略を進めたことに起因するという。BMWグループは、電気自動車(EV)の2022年の世界販売台数が21万5000台以上となり、前年比108%増となった。2022年の総販売台数に占めるEVのシェアは約9%だった。同グループはEVのシェアを2023年に15%まで引き上げ、遅くとも2030年までに販売台数の50%以上をEVにすることを目標としている。
BMWグループは、世界の平均気温の上昇を産業革命以前と比べてプラス1.5℃までに抑制することを目指す国際的なキャンペーン「Business Ambition for 1.5℃」に、ドイツの自動車メーカーとして初めて参加し、バリューチェーン全体を通して気候変動の抑制を実現するという目標を掲げている。この目標に向かってサプライチェーン、生産活動、使用段階の車両のライフサイクル全体で、2030年までに1台当たりのCO2排出量を2019年比で少なくとも40%削減する計画だという。