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ナイルワークスはヤマハ発動機の機体をベースに農業用全自動ドローンを開発している。写真は次世代機の「Nile-JZ」(写真:ナイルワークス)
ナイルワークスはヤマハ発動機の機体をベースに農業用全自動ドローンを開発している。写真は次世代機の「Nile-JZ」(写真:ナイルワークス)
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 ヤマハ発動機は、農業用全自動ドローンや関連サービスを手掛けるスタートアップのナイルワークス(東京・千代田)に出資する。出資によって自動飛行技術やデジタル農業技術の取り込みと開発力強化を進める。農業分野以外への事業拡大も検討する。

ニュースリリース

 ナイルワークスが実施した第三者割当増資を引き受けた。出資額は明らかにしていない。ナイルワークスは2015年1月創業。農薬散布用の自動飛行ドローンを開発する。「特別な操縦スキルが不要」「誰でも同じ精度で農薬を散布できる」といった特徴がある。加えて、農薬散布時に取得したセンシングデータを水田や畑などの場所を示す圃場マップと組み合わせ、リアルタイムな生育状況把握を可能にするなど、農業DX(デジタルトランスフォーメーション)に関する技術開発やサービス提供も行っている。2020年末からは住友商事などが主要株主となり、多面的に支援している。住友商事も今回の第三者割当増資を引き受けた。

 ヤマハ発動機とナイルワークスは、農業・食品産業技術総合研究機構(NARO)の推進する国際競争力強化技術開発プロジェクト「安全安心な農業用ハイスペックドローン及び利用技術の開発」でも協業している。このプロジェクトは、ヤマハ発動機を代表とし、ナイルワークスなど国内9機関が参加している。