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 「ロイヤルホスト」や「天丼てんや」などを傘下に持つ外食大手のロイヤルホールディングス(ロイヤルHD)と、AI(人工知能)開発を担うエクサウィザーズは2023年2月8日、AIを利用したサービス開発・協業の一環として、天ぷら向けの調理AIを開発すると発表した。適切な衣の形状や揚げタイミングなどを判定可能にする。

 両社は協業によりデータ収集基盤を構築するほか、同基盤で蓄積したデータを解析して調理AIの開発につなげる。具体的にはまず、温度計や指向性マイク、カメラを用意してデータを収集。事前にデータを前処理するとともに、明示化されていない作業単位のデータを切り出すなどして、データ収集基盤を構築する。

 そこから温度や音声、動画などのデータを基に、味をおいしくしたり、衣をきれいな形状にしたりする因子を特定。それをAIで学習することで、適切な衣の形状や揚げタイミングなどを判定可能な調理AIを生み出す。

 エクサウィザーズはこれまでに、ロボット向けAIソリューション「exaBaseロボティクス」を利用し、ミシュラン2つ星シェフが盛り付けたパンケーキをAIで学習させた「パンケーキ盛り付けAIロボット」を開発している。今回の天ぷらの調理AIも、それらの経験・ノウハウを生かすとする。